2016年2月20日土曜日

道具クイズ!

特定の用途だけに特化した、特殊な道具というのは、
どんなジャンルにもありますね。
その中でも、どの種類のものづくりにも必要で、
工程の数だけ種類が多いのが、刃物だと思います。

ステンドグラスにも、とある作業専用のハサミがあります。


ステンドグラスは、ガラスを切ってハンダ付けで組み立てる、というのは
皆様ぼんやりとご想像されているかと思いますが、
ではこのハサミ、どの工程で使用する、何を切るものでしょうーか!


… チッ … チッ … チッ … チッ …
Thinking time!




答えは!

なんと!

紙を切るものなのです。

デザインを決めたら、デザインに合わせてガラスを切らなくてはなりません。
ガラスを切るには、デザインをガラスにマジックで描き写す必要があります。

どうやるかというと、まずデザイン画を線に沿って切り刻み、型紙として、
ガラスに当てがい、形を写し取るのです。

このハサミは、型紙を作るための、デザイン画を切り刻むハサミ!
「パターン鋏」 というハサミでした!


このパターン鋏、何が特殊かと言いますと、
片側の刃が2枚刃になっており、切ると自然に1mmの隙間を作ることができるのです。
(隙間の幅は何種類かあります。その後の作業によって使い分けます)


切りカスはこの通り、1mm幅の細い線になります。


なぜ、デザインの線を1mm幅、減らすのかというと…
ガラスには、銅のテープを巻くからなのです。
そのテープの厚み分なのです!


銅のテープの厚みをきちんと確保しておかないと、
デザインが複雑な場合、
どんどん銅テープの厚み分だけズレていってしまいますからね。
このハサミのおかげで、デザイン画どおりのピッタリのサイズに
仕上げることができるのです。


今日はちょっとややこしいお話だったでしょうか(-_-;)

私は初めてこのパターン鋏を知ったとき、
ガラスに使うわけでも、ハンダに使うわけでもないのに、
そんな特殊な道具が必要だということに、びっくりしたのでした。
そんな驚きを少し、お伝えできたらな、と思ったのです。




 * * * 今後の予定 * * *
◆ 5/1 11:00~16:00
  「CREATORS LINK(クリエイターズリンク)」 (出展)
於 : ウィンクあいち 6階 605展示場
当日: 500円

◆ 5/28・29 11:00~18:00
於 : パシフィコ横浜 B・C・D ホール
前売り: 800円  (当日: 1000円)

◆ 7/23・24 11:00~19:00
於 : 東京ビッグサイト東1・2・3ホール
前売り: 1200円  (当日: 1500円)





今日もご覧いただきありがとうございます。 
merry stroll