2016年2月16日火曜日

ステンドグラスとスマホアプリ

オーダー制作を続けております。


ステンドグラスのデザインを考えるとき、
仕上がりをイメージしながら考えることが大事です。

メインはもちろんガラスの部分。
でも、ステンドグラスはガラスだけでできているわけではありません。
ガラスとガラスを、くっつける、ハンダという合金も、
デザインには大きく関わってくるのです。

ハンダの線が、モッタリして見えてしまったり、
ハンダの印象が強すぎて、ガラスの表情が埋もれてしまったり。
デザインを考えている時点では、ただの線でしかなかった部分が、
立体になると思わぬ主張をしてくるのです。


今まではなんとか、紙に太めの黒ペンでデザインを書いて、
自分の想像力で、この黒線をハンダに置き換えて見ていたのですが…
ちょいちょい修正液や紙を上から貼って修正したりしていくと、
その部分に影響されて、仕上がりのイメージがつかみにくくなってしまっていました。

そこで、ふと思いついて、スマホでデザイン画を撮影し…
写真加工アプリで加工してみることに。
白と黒だけの単純な画像に直し、フィルターをかけると…


なんと! 狙い通り、ハンダの部分が完成を想像しやすくなりました!
上の図と下の図、違いわかりますでしょうか…

上の写真のままでは、あまり問題はわからないですが、
下の画像になると、たとえば左下の角の部分、
線が集中していて、ハンダが溜まりやすそうなので、
丁寧に作業しないといけないことに気づきます。

作業そのものは、あまり技術の進歩とかとは縁の薄い手仕事の世界ですが、
作り上げる過程で、思わぬシーンで役立つアプリなどがあります。
今回の画像加工では、何度も描き直し時間をかけていたデザインチェックの工程を、
わりと早く済ませることができるようになりました。

便利な世の中だなぁ…。
と、思うと同時に、これを全部頭の中でやっていたであろう昔の人の
仕事の素晴らしさって、すごい…と思うのでした。
鉛筆も無かった時代、設計図少し描き間違ってしまったら、
いったいどうしていたんだろう!




 * * * 今後の予定 * * *
◆ 5/1 11:00~16:00
  「CREATORS LINK(クリエイターズリンク)」 (出展)
於 : ウィンクあいち 6階 605展示場
当日: 500円

◆ 5/28・29 11:00~18:00
於 : パシフィコ横浜 B・C・D ホール
前売り: 800円  (当日: 1000円)

◆ 7/23・24 11:00~19:00
於 : 東京ビッグサイト東1・2・3ホール
前売り: 1200円  (当日: 1500円)





今日もご覧いただきありがとうございます。 
merry stroll