ステンドグラスのデザインを考えるとき、
仕上がりをイメージしながら考えることが大事です。
メインはもちろんガラスの部分。
でも、ステンドグラスはガラスだけでできているわけではありません。
ガラスとガラスを、くっつける、ハンダという合金も、
デザインには大きく関わってくるのです。
ハンダの線が、モッタリして見えてしまったり、
ハンダの印象が強すぎて、ガラスの表情が埋もれてしまったり。
デザインを考えている時点では、ただの線でしかなかった部分が、
立体になると思わぬ主張をしてくるのです。
今まではなんとか、紙に太めの黒ペンでデザインを書いて、
自分の想像力で、この黒線をハンダに置き換えて見ていたのですが…
ちょいちょい修正液や紙を上から貼って修正したりしていくと、
その部分に影響されて、仕上がりのイメージがつかみにくくなってしまっていました。
そこで、ふと思いついて、スマホでデザイン画を撮影し…
写真加工アプリで加工してみることに。
白と黒だけの単純な画像に直し、フィルターをかけると…
なんと! 狙い通り、ハンダの部分が完成を想像しやすくなりました!
上の図と下の図、違いわかりますでしょうか…
上の写真のままでは、あまり問題はわからないですが、
下の画像になると、たとえば左下の角の部分、
線が集中していて、ハンダが溜まりやすそうなので、
丁寧に作業しないといけないことに気づきます。
作業そのものは、あまり技術の進歩とかとは縁の薄い手仕事の世界ですが、
作り上げる過程で、思わぬシーンで役立つアプリなどがあります。
今回の画像加工では、何度も描き直し時間をかけていたデザインチェックの工程を、
わりと早く済ませることができるようになりました。
便利な世の中だなぁ…。
と、思うと同時に、これを全部頭の中でやっていたであろう昔の人の
仕事の素晴らしさって、すごい…と思うのでした。
鉛筆も無かった時代、設計図少し描き間違ってしまったら、
いったいどうしていたんだろう!
* * * 今後の予定 * * *
◆ 5/1 11:00~16:00「CREATORS LINK(クリエイターズリンク)」 (出展)
於 : ウィンクあいち 6階 605展示場
当日: 500円
「ヨコハマハンドメイドマルシェ2016」 (出展)
於 : パシフィコ横浜 B・C・D ホール前売り: 800円 (当日: 1000円)
◆ 7/23・24 11:00~19:00
於 : 東京ビッグサイト東1・2・3ホール
前売り: 1200円 (当日: 1500円)
今日もご覧いただきありがとうございます。
merry stroll